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「一級建築士の資格、そろそろ取らなきゃマズいよな…」

建築業界で働いている方なら、一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。

でも、平日は仕事に追われ、休日は家族サービスで一日が終わる。

試験勉強なんて、到底できるはずがない――私もそう思っていました。

そんな私でしたが、43歳のときに一級建築士試験に初挑戦し、2年越しで合格を勝ち取ることができました。

独学に挑んで即挫折。

迷わず資格学校を選んだ理由。

社会人として限られた時間の中、どうやって学習を継続したのか。

このサイトでは、建築積算一筋17年の私が一級建築士試験に合格したリアルな体験談をお伝えします。

あなたの一歩を、そっと後押しできたら嬉しいです。

目次

一級建築士の資格を取ろうと思った理由

一級建築士の資格を取ろうと思った理由

建築積算の仕事に資格は不要だった

建築の仕事をするとき、一級建築士の資格が重要であることは若い頃から理解していました。

20代で二級建築士試験に独学で挑み、学科は合格したものの製図で不合格

この挫折がきっかけで、建築士試験から距離を置くようになりました。

私の仕事(建築積算)は資格が無くても問題がなかったため、

「まあ、このままでも大丈夫かな…」

と自分に言い聞かせて過ごしていました。

突然湧き上がる不安「一級建築士の資格が無いと仕事がこない?」

独立して建築積算事務所を経営していたある日、ふと思いました。

「一級建築士の資格が無い積算事務所には、今後仕事を出さないという流れになるかもしれない。」

「絶対にそうなる」とは限らないけど、「もしそうなったら…」と考えると、不安になりました。

有資格者を雇えば解決するかもしれないけど、人件費の負担も大きい。

だったら、自分で取るしかない。

なんだか妙な動機だと思われるかもしれませんが、当時の自分は本気でした。

こうして、43歳の私は一級建築士試験に挑む決意を固めました。

独学では無理だと悟った日

独学では無理だと悟った日

本屋で問題集を開いて絶望

一級建築士の資格を取ると決めた私は、まず近所の本屋に向かいました。

建築業界での経験も長いし、「独学でいけるんじゃね?」と、正直ちょっと甘く見ていたんです。

ところが、問題集を開いた瞬間—絶望。

問題文の意味がまったく分からない。

目の前には分厚いテキスト、広すぎる試験範囲…。

これは無理だな…。

安易な考えは、あっけなく打ち砕かれました。トホホ…。

「独学なんて無理…」と悟った瞬間

一級建築士試験の総合合格率は例年10%前後。

(令和6年度は、学科試験23.3%、設計製図試験26.6%、総合合格率は8.8%)

参考:総合資格学院

https://www.shikaku.co.jp/course/1k/info/gokaku

この狭き門を独学で突破するなんて、今の自分には無理だとハッキリ悟りました。

しかも仕事との両立を考えると、無駄な時間を費やす余裕なんてどこにもない。

合格への最短ルートとして、資格学校に通うことを決めました。

資格学校に通うと決めた覚悟

資格学校に通うと決めた覚悟

資格学校での43歳という立場

仕事と睡眠以外のすべての時間を、勉強に充てると決めて資格学校に入校しました。

20代・30代の若い受講生が多い中で、43歳の私は明らかに最年長。

「自分、浮いているな…」

そんな風に思う瞬間もありましたが、

勉強に年齢は関係ない!

と自分に言い聞かせ、周囲の目など気にせず必死に勉強を続けました。

すべての講座を受講した理由

通常講座はもちろん、特別講座もすべて受講。

時間もお金も余計にかかりましたが、迷いはありませんでした。

「未受講を不合格の言い訳にしたくない。」

そう心に決め、やれることはすべてやる。

それが、自分なりの「覚悟の証」だったと思います。

1年目の挫折、2年目で掴んだ合格

1年目の挫折、2年目で掴んだ合格

1年目|途中参加からの巻き返し

「覚悟の証!」なんてカッコつけておきながら、入校したのは1月。

すでに講座は始まっていて、私は途中参加組として受講をスタートしました。

事前にきちんと調べていなかった自分に反省…。”トホホ”な状態からのスタートでした。

それでも遅れを取り戻すために、必死に工夫しました。

✅ビデオ講座をフル活用

✅時間を作って教室で予習・復習

✅ポケットサイズの問題集を常に持ち歩き、隙間時間で勉強

努力のかいあって、何とか追いつくことはできたものの、結果は–不合格

🚩平成21年一級建築士試験(学科)

👍合格基準点 97点

😥私の得点  92点

不合格通知

科目ごとの足切りラインはクリアしたのに、総得点がわずかに届かず…。

とても悔しかったですが、初受験で「手応えはあった」と前向きに考え、そのまま勉強を続ける決意をしました。

2年目|学習リズムをつかみ、合格へ

2年目は講座の最初から参加出来たことで、最初から安定したペースで学習を進められました。

1年目の基礎(インプット)があるぶん、2年目は演習問題(アウトプット)に多くの時間を割くことができました。

🚩平成22年 一級建築士試験(学科)

👍合格基準点 88点

😊私の得点  95点(自己採点)

合格通知

結果は、見事合格!

さらにその勢いのまま製図試験にも一発合格し、

2年越しでついに一級建築士の資格を取得することができました

総合資格学院を選び、支えられた2年間

総合資格学院を選び、支えられた2年間

総合資格学院を選んだ理由

独学をあきらめた私は、最終的に総合資格学院を選びました。

決め手は、知人の紹介と、同僚たちが続々と合格していた実績です。

一応、日建学院や通信講座も調べましたが、比較したのは本当に軽く程度。

「自分に必要なのは、講師に直接聞ける環境」だと感じたことも大きな要因でした。

通って良かったポイント

実際に通ってみて、「総合資格学院にして正解だった」と感じた点は多くあります。

1️⃣対面授業で、テキスト内容を丁寧に解説

2️⃣熱心な講師陣(私のときの法規担当は、熱量がすごかったです)

3️⃣疑問点はその場で講師に質問できる環境

4️⃣頻繁な小テストと演習問題でアウトプット重視のカリキュラム

5️⃣成績貼り出し制度で自然に競争意識が芽生える(この点は向き・不向きあり)

6️⃣本試験を想定した模擬試験(計4回)で、場慣れもできる

7️⃣製図は小グループごとに担当講師がつき、初心者でも無理なく学べる体制

8️⃣製図では課題理解→エスキス→記述→作図まで一貫サポート

サポート体制が合格を後押しした

特に印象的だったのは、学習支援の手厚さです。

🚩ビデオ講座を活用し、遅れた部分は倍速再生で効率的にキャッチアップ

🚩学習ノート提出により、日々の学習時間や内容を可視化

🚩模擬試験の結果から、類似問題や弱点を洗い出す仕組みがあり、戦略的に学習できた

🚩製図の小グループ講師は現役の一級建築士。距離が近く、頼れる存在だった

そして何より—

総合資格学院は一級建築士試験合格者占有率No.1(※公式発表)

これだけの実績があることで、安心して受講することができました。

一級建築士を目指すすべての社会人へ

一級建築士を目指すすべての社会人へ

建築積算一筋、43歳の私でも、本気で挑めば一級建築士に合格することができました。

年齢や環境に関係なく、本気になれば、道は開けます。

もし、独学に不安を感じているのなら、迷わず学習環境を整え、自分を信じて一歩踏み出してほしい。

資格を取ること以上に「挑戦した自分」を誇れるはずです。

この記事が、あなたの新たな挑戦を後押しできたなら、これ以上うれしいことはありません。

最後に

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

この記事は、平成21年と平成22年に一級建築士試験を受験したときの実体験をもとに書いています。

今は令和7年。

もう16年も前の体験談です。

時代が変われば、試験の傾向も変わり、学習方法も多様化しています。

ただ変わらないのは、

試験に向き合う気持ちと合格を目指す熱意だと思っています。

一級建築士試験に挑戦するすべての方が無事に合格できますように—

心よりお祈りいたします。

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